コンセプト

あげおの学童が目指すもの

1. 子ども一人ひとりが安心して過ごせる生活づくり

  • 子どもたちの家庭環境は様々ですが、学童に帰って来れば誰もが、いっぱい詰まった時空間を 異年齢で遊び、生活することによって、同じ充実感と達成感を得ることができます。
  • 子どもたちにとって、ホッとできる居場所。そして、子どもを狙った犯罪や事件に巻き込まれ ないように、安心して預けられる居場所が学童です。
  • 1年生から6年生まで、必要とする全ての子どもたちが通える学童保育所を目指します。

2. 子どもたちにとって豊かで安定した生活がおくれる場 (家庭にかわる場所)であること

  • 学童保育は、豊かな保育内容と施設の保障をし、いつでも子どもたちが自然に「ただいま!」 と言って帰ってこられる「第二の家庭」になります。
  • 学童保育は、不満やイライラをぶつけても受け止めてくれる仲間や支援員がいるので自分の居場所と存在感を感じられ、安心して素直に自分を出せる場所です。
  • 子どもたち一人一人の思いをしっかりと受け止めることができ、子どもたちの様子や思いを保護者にきちんと伝えることができる支援員がいます。

3. 親(保護者)と支援員の共同(協同)の子育ての場であり、 子どもたちと共に親たちも支援員も成長していける場であること

  • 保護者は、働きながら子育てをしているもの同士という共通の立場から、家庭や子育てについ ての様々な悩み事の相談や情報を、子どもを通して交流し合うことができます。
  • 支援員は、子どもたちの自主的な活動を保障しながら、放課後や学校休業日を安心して共に生 活する中から、子どもの成長を通して、保育を相互に学び合うことができます。
  • 保護者も子どもを真中にして、学童の行事や事業活動に参画することによって、子育てこそが「親のライフライン」と言える保護者会を目指します。

4. 地域の人々と協力して子育てがおこなえること

  • 学校、地域住民・市民団体、そして一般企業とも共に子育てについての繋がりを持ち、子育て 相談のネットワークメンバーとして、少子化対策の一端を担います。
  • 学校や地域住民の行事と学童行事は、相互に交流し合い、それぞれの活動推進役を担います。
  • 学童での子育て論や伝承遊び・体を使った遊びを、小学校の行事・部活や地域行事などで、子どもたちや地域へ伝えて行くことを目指します。

(『これからの上尾の学童保育ビジョン』2007より)

保育理念と大切にしたいこと

本会では、2019年に育成支援の方向性をまとめ、〝生き活木〟としてまとめました。
「学童での育成支援とは、遊びを中心にした生活の場として、子どもの自己肯定感(根)とそこから生まれる主体性(幹)を育むこと」であり、「支援員の仕事は子どもたちに安心を保障し、子ども自身が自ら挑戦・工夫できる環境を整えること」と確認しました。
この冊子は、3年以上にわたる本会の支援員による討議(全体討議11回、委員会討議55回)を経て、本会の「育成支援委員会」によって、まとめられました。支援員を中心に、保護者も加わり、それぞれの経験を持ち寄って、自分たちの言葉でまとめたものです。「その場面で何を大事にしているのか」「なぜそのような対応をしているのか」と、一つずつ検証しています。
日々の保育は、それをふりかえることによってその質を上げていくものです。その際に「どの方向でふりかえるのか」を明示しました。
この冊子は、ver.1です。今回の議論では十分に詰めきれなかったことや、取り組めなかった課題がまだまだたくさん残されていますが、ここでいったん冊子としてまとめ、共有することとしました。今後、ブラッシュアップしていく予定です。
子どもたちが、毎日を生き活きと過ごしていけるような学童保育所づくりを目指して、子どもたち、保護者の皆さんと一緒に考え、実践していきます。
2021年9月